ジャンル | MMORPG |
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対応機種 | Windows XP/Vista/7 |
開発元 | ケイブ(開発協力アトラス) |
運営元 | ケイブ |
人数 | 多人数プレイ |
メディア | ダウンロード、CD-ROM |
運営開始日 |
2007年3月30日(パッケージ版販売開始日) 2007年4月4日(正式サービス開始日) |
価格 | 基本料金無料、アイテム課金方式 |
デバイス | キーボード、ゲームパッド、マウス |
必要環境 | Intel Pentium3 1Ghz以上、メモリ512MB以上、DirectX 9が動作する3Dアクセラレータ nVIDIA GeForce4以上 ATI RADEON 8500以上 DirectX8.1と100%互換性のあるドライバを備えたサウンドカード ハードディスク5GB以上 通信速度1.5Mbps以上 |
真・女神転生IMAGINE(しんめがみてんせいイマジン)は、Windows機用のMMORPGで、女神転生シリーズ初の本格的なオンラインゲーム。2007年4月4日より正式サービス開始。基本料金は無料で、一部のアイテムを購入した際に課金されるアイテム課金方式だが、正式サービス開始直後から商品ラインナップがほとんど追加されず、アイテムくじ「フォーチューンカード」の限定アイテム更新がメインとなっている。
開発経緯[]
当初は真・女神転生NINEのオンライン対応版として開発されていたが、開発が難航し「真・女神転生NINE」としては開発を中止、オンライン版「真・女神転生」はプラットフォームをPCに移して新たに開発することとなった。 その為、真・女神転生NINEとはまったくの別ゲームである。 その後『真・女神転生オンライン IMAGINE』というタイトルでアトラスの開発・運営によって2004年10月1日よりクローズドβテストが行われていたが、同社初のネットワークゲームということで開発が難航し、2005年1月31日で一旦打ち切られた。
2005年7月、新設された会社ケイブ・オンライン・エンターテイメントに開発・運営が移管され、MMORPGとしてシステムを一から作り直すことになった。その名残りとして、ケイブ移管後のロゴイメージにも初期タイトルの「真」の文字が見て取れた。2006年9月1日にケイブ・オンライン・エンターテインメントが親会社のケイブに吸収合併されたため、開発元がケイブに変更された。
その後、タイトルを「女神転生IMAGINE」と改め、2006年11月11日11時11分11秒より当選者によるクローズドβテスト(βプレビュー)が開始された。βプレビューでは、開発途中のゲームを使いクライアントの安定性の検証やゲームバランスの調整、デバッグなど製品版に向けての様々なテストが行われた。2006年12月6日より第二次βプレビュー参加者の募集が開始された。βプレビューを終了し、2007年2月14日からは必要スペックを満たしたPCを所持し、規約に同意できる希望者なら誰でも参加できるオープンβテストが開始され、同年4月4日の正式サービス開始まで続けられた。
2007年1月17日にガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社と業務提携契約を締結し、ゲームポータルサイト「ガンホーゲームズ」でも提供すると発表された。[1]ガンホーゲームズでのサービス開始は2007年6月から。2008年4月4日にはサービス開始一周年を機にタイトルが「真・女神転生IMAGINE」と改められ、ロゴイメージも一新された。
概要[]
舞台は近未来の東京。時代設定は203X年、真・女神転生と真・女神転生IIの間の時代、真・女神転生NINEの空白の10年間。(と当初はなっていたが数々の提携やコラボレーションによりパラレルワールド色が強くなってきている。)199X年に着弾したICBMと202X年に発生した大洪水によって一旦は崩壊した東京が舞台。真・女神転生で対立していた「メシア教」と「ガイア教」の間で大協定と呼ばれる不可侵条約が結ばれ、「共同体社会」が成立した後という設定となっている。プレイヤーは「デビルバスター」となり、自分の分身たるキャラクターを作成して、悪魔召喚プログラムを使い、敵として出現する悪魔を交渉で「仲魔」にし、共に戦っていく。邪教の館での悪魔合体も健在。
ゲームシステム[]
MMORPGということで移動や戦闘、交渉などもリアルタイムになっており、プレイヤーが何もしなくてもゲーム内の時間が経過していくことや、多数のプレイヤーが同時にプレイするのが従来のスタンドアローンの真・女神転生シリーズとの大きな違いである。このため魔法の詠唱中に妨害されて魔法が発動できなかったり、交渉が攻撃で中断されることもあり、気の抜けないシステムになっている。プレイヤーは最大5人までのパーティーを組むことができる。
一部のアイテムはゲーム内の専用通貨「CP」で購入できる。10CPあたり100円に換算。
LNC[]
女神転生シリーズに共有の属性変化システムが2007年8月9日から実装されている。LNCとはLaw、Neutral、Chaosの3属性の頭文字であり、プレイヤーの行動によって属性が変化する。IMAGINEにおいてはLNCは一部クエスト内の選択、各勢力への寄付によって変動し、その変動値により仲魔召喚コストが変化する。例えばLaw側ならLaw属性の仲魔召喚コストが少なくて済む。また、メシア教、ガイア教それぞれの本拠地では属性専用装備・アイテムが販売されており、通常の消費アイテムの価格も属性によって変動する。例えばLaw側ならメシア教の聖都で消費アイテムを購入すると、他の街より安価で済む。
ダンジョン[]
ダンジョンには、すべてのプレイヤーが同じマップ、同じ悪魔を相手にプレイするMMOダンジョンと、プレートと呼ばれる専用アイテムで生成するプライベートダンジョン(以下PD)がある。PDはプレートの色によって難易度が変化し、クエスト専用プレートも存在する。プレートは悪魔からのドロップもしくは入り口で購入する。PDは生成されるたびにマップが変化し(マップは4 - 5種類程度、クエストによっては変化しない)、悪魔のリポップはない。最深部にはボス部屋が存在し、一度出ると(ログアウトやサーバ切断でも)同じ条件の(攻略途中などの)Pダンジョンに戻ることはできない。MMOダンジョンでは悪魔はリポップし、ルートの変化はない。
登場キャラクター[]
- プレイヤー(名前、性別、外見を設定可能)
- アームターミナルという携帯型COMPにインストールされた悪魔召喚プログラムを使うデビルバスターにしてプレイヤーの分身。名前、性別だけでなく、髪型や目の色なども自由に選択できる。
- 勤勉なるユダ
- メシア教団の大司教。元・七人の賢者の一人。
- 剛毅なる道濯
- ガイア教団の大僧正。元・七人の賢者の一人。
- 叡智の久坂
- 共同体社会を運営している。元・七人の賢者の一人でイノセントと呼ばれる人造人間を開発した。
- セツ
- 叡智の久坂の三番目に開発したイノセント。銀髪の大人びた雰囲気を纏う少年。
- 古島総帥
- 不動の山本長官の上司。イノセントを利用している。
- 不動の山本長官
- デビルバスター管理機関の長官。デビルバスターたちに任務を依頼する。
- スネークマン
- 不動の山本長官の部下で第三ホームの管理者。アイパッチをしている。最初のバーチャルバトルでのデビルバスターたちのチューター。
エリア[]
- 第三ホーム
- 初期スタート地点。主人公たちが所属するデビルバスターの居留地の地下シェルターであり、武器屋、防具屋、合体施設である邪教の館が存在する拠点施設。シェルターの外は東京大破壊により廃墟と化しており、コダマやピクシーなどの悪魔が徘徊している。
- バーチャルバトル:MOダンジョン。訓練用であり最初のチュートリアルもここで行なう。
- スギナミ
- 第三ホームから出て最初のフィールド。
- スギナミ魔階坑道:プライベートダンジョン(以降PD)。入り口付近でプレートを販売。
- 旧・帝都地下鉄:PD。
- ナカノ
- スギナミからシンジュクに向かうフィールド。
- ナカノオベリスク
- 新宿バベル(シンジュク)
- 人類復興の象徴である大都市。第三ホームよりも広い拠点施設。共同体社会の本拠地。
- シンジュクドック:新宿バベル内にあるMOダンジョン。
- 中央管制室
- シブヤ
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- 魔階セルタワー:PD。入り口付近でプレートを販売。
- 魔階シブヤクォーツ:PD。MAP内に存在する水晶に触れることで転送移動ができ、転送先はプレイヤーの能力値によって変化する。プレートはドロップアイテムである石化マグネタイト10個との交換により入り口の山羊屋にて入手可能。
- シブヤオベリスク
- イチガヤ
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- 旧イチガヤ駐屯地:PD。入り口付近でプレートを販売。
- イチガヤオベリスク
- 魔階カグラザカ朱雀洞:PD。
- ウエノ
- ガイア教総本山に向かうフィールド。夜になると強力な悪魔が徘徊する。
- 朽縄之修験窟:MMOダンジョン。シンジュクドックと同様、内部はフィールド扱いになっている。
- ガイア教総本山
- ガイア教信者およびChaosプレイヤー向けの拠点施設。Chaosプレイヤー向けのアイテムが用意されている。
- シナガワ
- メシア教本部、聖都アルカディアに向かうフィールド。新月になると強力な悪魔が徘徊する。
- 魔階シナガワ神殿騎士廟:Pダンジョン。入り口付近でプレートを販売。
- 聖都アルカディア
- メシア教信徒およびLawプレイヤー向けの拠点施設。Lawプレイヤー向けのアイテムが用意されている。
- 中立都市プロトピア
- Neutralプレイヤー向けの拠点施設。Neutralプレイヤー向けのアイテムが用意されている。
- シンジュク
- 都庁の存在するフィールド。通常の敵は出現しない。キーアイテムを使うと、様々なボス悪魔が出現する。
- 魔階トチョウ:主にイベント、クエストの進行時に訪れるダンジョン。
- イケブクロ
- 南地区、東地区に分かれている。この地区では独自の通貨単位が存在する。単位はkv(クロイツ)
- イケブクロ内の山羊屋でマッカ→クロイツの交換は行える。ただし、クロイツ→マッカという交換は現在不可能。
- パンクス、極道といった他の土地では見られない人種が活動している。
プレミアムパッケージ[]
本作は、基本料金が無料で、公式サイトからソフトを無料でダウンロードすることでプレイ可能だが、インストールディスクや限定アイテムが入ったパッケージ版も発売された。価格は4980円(税別)
同梱物一覧
- 女神転生IMAGINE インストールディスク
- ゲーム内の限定アイテム「真・ヒーロースーツII」or「真・ヒロインスーツII」どちらか1つ
- ウェブマネー2000ポイント(ゲーム内でCP200ポイントとして使用可能)
- オリジナルゲームサウンドトラックCD(全26曲収録)
- マニュアル
メモリアルパッケージ[]
2007年12月13日発売 4980円(税別)
同梱物一覧
- アバター引換券(サマナースーツセット3点/ネミッサスーツ/袴田さん衣装セット4点のうちいずれか1つ)
- 冒険に便利なアイテムセット(育成の香10日(レベル制限なし版)1個、疾駆の霊珠(小)10個、体力の香(小)5個、アリアドネの糸10個)
- 2008年卓上カレンダー
- デビルバスターガイドブック
- クライアントDVD
ユーザーとのトラブル[]
- 訴訟問題
- ゲーム中にフォーチュンカードと呼ばれる課金式のクジにより賞品の当たるシステムがある。
- あるユーザーが期間限定レアアイテム(本作の別シリーズに登場する高校の制服セット一式)を得ようと10万円ほど投資したが希望アイテムを入手できず、システムの不具合もしくは1000回やっても当たらない程の低確率であることの告知が不十分として運営会社に対して公開質問および返金を求めた小額訴訟を起こした。このトラブルはアイテム課金制度の問題点として当時話題となった。>朝日新聞2007年6月10日号 東京14版 38面
- この訴訟はその後運営と和解が成立した旨が当該ユーザーのブログ[2]にて報告されているが、詳細は説明されずブログも該当記事が全て削除されており真相は不明のままである。
- アカウントハック
- 2009年6月以降、本作への不正アクセスが増加。被害状況、原因等は定かではないが、ケイブに申告すれば、不正アクセスによって奪われたキャラを凍結する事ができる。
- 詳しくはIMAGINE登録ユーザー用コミニュティサイトDB-NETで確認できる。
沿革[]
- 真・女神転生NINE(別タイトル)
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- 2002年 2月 シリーズ初のオンライン対応ゲームとしてXbox用ソフト『真・女神転生 NINE』が発表される。
- 2002年 7月 『真・女神転生NINE』は先行してスタンドアローン版が発売され、後にオンライン対応版が発売されると発表。
- 2002年12月 『真・女神転生 NINE スタンドアローン版』発売。しかし、ハードの関係で売り上げは不振。
- 2003年 8月 Xbox用『真・女神転生 NINE オンライン対応版』の開発を中止し、オンライン版「真・女神転生」のシリーズ展開はプラットフォームをPCに移すと発表。
- 真・女神転生ONLINE IMAGINE時代(新開発)
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- 2004年 7月 5日 Windows用オンライン専用新作ゲーム『真・女神転生オンラインIMAGINE』発表。この当時はMORPGとして開発されていた。
- 2004年 9月 1日 『真・女神転生オンラインIMAGINE』のクローズドβテスター募集開始。
- 2004年10月17日 『真・女神転生オンラインIMAGINE』のクローズドβテスト開始。しかし、バグやエラーが多発し開発は難航。
- 2005年 1月30日 『真・女神転生オンラインIMAGINE』のクローズドβテスト終了。
- 女神転生IMAGINE時代(開発委託後)
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- 2005年 7月15日 『ケイブ・オンライン・エンターテインメント』設立。開発を委託。MMORPGとして1から作り直すことになる。
- 2006年 6月26日 タイトルを『女神転生IMAGINE』に変更し、2006年冬よりβテストを開始すると発表。
- 2006年 9月 1日 ケイブ・オンライン・エンターテインメントが親会社に吸収されたため開発元がケイブに変更。
- 2006年11月11日 『女神転生IMAGINE』クローズドβテスト開始。
- 2006年12月 6日 第二次βプレビュー募集開始。
- 2007年 1月17日 ガンホー・オンライン・エンターテイメントとの提携を発表。
- 2007年 2月14日 オープンβテスト開始。
- 2007年 3月 9日 アイテム課金方式が決定。製品版で追加予定の仕様発表。
- 2007年 3月30日 「女神転生IMAGINE プレミアムパッケージ」発売。
- 2007年 4月 1日 新宿南口のFLAGS前で「20XX年新東京みやげ」配布キャンペーン。
- 女神転生IMAGINE時代(正式サービス開始後)
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- 2007年 4月 4日 正式サービス開始。
- 2007年 5月24日 必要スペックをダウン。
- 2007年 6月26日 ガンホーゲームスでのサービス開始。
- 2007年11月 8日 サーバ増強。
- 2007年12月13日 メモリアルパッケージ発売開始。[3]
- 2008年 3月 6日 既存ワールドを全12chに増設。
- 真・女神転生IMAGINE時代(タイトル改称後)
- 2009年
- 2010年
外部リンク[]
- 『真・女神転生IMAGINE』ケイブ公式HP
- 『真・女神転生IMAGINE』ガンホーゲームズ公式HP
- 『真・女神転生IMAGINE』ハンゲーム公式HP
- 4gamer.net内「女神転生IMAGINE」紹介記事
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